スモモ

庭のスモモの木に今年はたくさん実がついた。
雨が降り風が吹くたびに、どんどん落下してしまうので、今日は思い切って手の届く限り実を摘んだ。

ビワより甘く、実もたくさん詰まっているので食べ応え十分である。
30年以上前、東京からこの地に越して来た時、父が植えてくれた木々も大きくなりすぎて根を落としたものもあるが、一本一本に父の
思いが詰まっていると思うと愛おしい。
庭の手入れが好きで、東京から来るたびに車のトランクからスコップを出して、家にも入らず庭仕事をしていた姿を思い出す。
その人を思い出すたびに、いつもその人は私のなかで生き続けているのだと思っている。