お別れ

なみだ雨だと思った。
長年表具のことで世話になってきた清水先生が急逝された。
KIMG2791.JPGKIMG2792.JPG
久し振りに、賑わしい都会の斎場へおもむいた。
去年11月の個展のときが生前最後のお目もじになってしまった。あの時、かわいいからくり屏風をプレゼントしてくださった。
あんなにお元気だったのに・・・・・、そして、まだやりたいことがあるのだとおっしゃっていた前向きな86才だったから、本当に驚いた。
40年以上のお付き合いになる。
穏やかで優しくていつもニコニコ微笑むお顔が忘れられないから、遺影の笑顔をじっと見つめていることができなかった。
こらえがたいものがあふれて手を合わせて祈ることが精いっぱいだった。
さようなら、ありがとうと祈るしかなかった。次から次へなぜ人はこんなに切ない思いをしなければならないのかと・・・・

この記事へのコメント